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【体験レポ】不妊治療⑥実施した検査一覧まとめ

【体験レポ】不妊治療で実施した検査まとめ 体験レポ

 不妊治療体験に通い始めると行われる検査。治療の経緯や通う院によってその院独自の検査を進められることもあります。

 35歳~38歳のアラフォー期間、働きながら実際に4院通い、色々な検査を受けたので、何の目的でどんな検査を受けたのか、どんなものだったのか、私の経験からまとめます。

 どんな検査があるのか知りたい、他にいい検査がないか探している、この検査は一体何?と言う方の参考になればと思います。(初診以外はすべて女性に対する検査です。)

※体外受精、凍結胚移植の際の補助治療はこちらのブログにまとめています。

不妊治療を始める人

治療初期の検査

注射器

AMH(抗ミュラー管ホルモン)

 血液検査卵子の残数がわかります

 多すぎるとそれも問題視されるので、年齢と残量のバランスを見ながら妊活や治療のステップを病院が判断する材料となります。

 私は36歳にして42歳前後の残量、つまり残数が少ない状態だったため、自然妊娠出来ると思い込んでいた夫の納得感のために2回タイミングをしたのち、即体外受精に移りました。

※タイミング法の体験レポブログはこちら

 感染症検査

 血液検査です。子宮内の細胞採取でクラミジア、B型肝炎、HIV、梅毒・・・など様々な感染症のチェックをします。

 感染症が原因で不妊となっているケースの見極めや、感染症罹患中に不妊治療を行うと良からぬ結果を生むケースもあるため、感染症発覚の場合、まずは感染症治療を優先し、その後不妊治療となります。

 次に詳しく書きますが、何もない場合も風疹ワクチンの抗体数値が少ない場合は妊娠中の感染を避けるため、打つことを勧められ、接種後2ヶ月は妊活が出来ませんので早めに検査をしておくことがお勧めです。※この血液検査の一部は、男性も行うものもあります。

風疹抗体検査

 血液検査です。抗体が8未満の場合、風疹のワクチンを打つことになります。

 風疹・麻疹ワクチンを打ってから2ヶ月は妊活は出来ません。焦って妊活を始める場合、この2ヶ月はかなりやきもきする期間になります。

 風疹は妊娠中にかかると赤ちゃんの発達が遅れてしまったり、先天性風疹症候群(CRS)という、一種の障害などを抱えてしまうリスクがあります。

 妊娠中は免疫力が落ちることもあり、かからないと思っても不安は拭えないと思いますので、打っておいた方が安心です。そのため、妊娠を望んだら、早めに検査し、ワクチン接種することをお勧めします。

 甲状腺検査

 血液検査です。感染症同様、甲状腺機能の確認の検査となり、異状が認められる場合、治療をした上で不妊治療に臨むことになります。

抗精子抗体

 血液検査です。体内に精子が侵入した際、異物と誤認して攻撃、破壊するなどして精子機能を妨げる動きをしてしまうことがあり、その機能検査です。

 女性だけではなく、男性も過去の炎症等により保有してしまうことのある不妊要因の1つ。その有無の検査することで、受精に関しての体内反応の状態確認を行います。

 精子検査

 男性側の検査で精子採取をします。精子の量、運動量、濃度、形などを見て確認します。

 男性側の体調によって、若干数値がかわることもあります(※)。ただ、精子に起因する不妊が濃厚な場合、この検査ではっきりわかります。

 ※私の夫はこの検査では異状は認められなかったものの、仕事で不摂生となり、ストレスがかかっていた時は、奇形が多く、体外受精でも強制的に顕微授精になりました。仕事が落ち着くと良好な精子に戻っていました。

通院中の検査

 血液検査がメインです。ホルモン値を見ながら体内の妊娠に対する準備時期の状況および、ホルモンの働きを確認します。

・月経期(生理の期間:血液検査)  
・卵胞期(排卵をしていく期間:血液検査、エコー)
・黄体期(着床をしやすいからだを作る期間:血液検査、エコー)

 各周期のホルモン分泌状況を見ながら、エコーを通して子宮内の状態を診察します。

 この診察により身体の働きの状況を確認し、治療のスケジュールや方向性などが決定していきます。

 ただ、私が2つめに通った梅ヶ丘産婦人科(とてもいい病院です)では、採卵、体外受精周期の血液検査は一切なく、エコーのみで体外受精の日取りが決められましたので、検査の有無は病院にもよります。

不妊原因検査

 子宮卵管造影検査(子宮形態検査)

 子宮と卵巣をつなぐ卵管に詰まりがないかの検査です。詰まりがあると受精卵が身動きがとれず、着床に支障が出ます。

検査方法としては、カテーテルを挿入し、造影剤を流し込みます。造影剤注入が完了したら、X線で撮影、詰まりの確認をします。

検査中、過去になかなか経験しない不格好スタイルになるので面白いです。(笑)たまにこの検査を面白おかしく書いているブログを見つけるので同じことを感じている方は多いのかもしれません・・・笑

 ※ちなみに子宮形態検査は卵管造影以外に超音波もあり、私の場合は不育症検査では超音波で再度確認しました。

 子宮鏡検査

 子宮内膜やポリープを確認する検査です。細いファイバースコープを入れて検査をします。

 着床不全検査

 血液検査やエコーで行われる検査です。着床不全と診断されると、その原因を見つける検査を実施します。

胚移植を続けてもなかなかうまくいかない場合、受精卵はできているわけですから子宮内で卵を着床させるベッド、子宮内膜や、卵を受け入れるための反応が悪いケースがあります

もし原因がわかったら、治療できるものについて治療をして再度体外受精に臨んでいきます。

 慢性子宮内膜炎(BCE検査)

 子宮内膜の一部をとって、異状を確認します。子宮内膜に異状が認められると、受精卵を阻み着床がうまくいかない原因となることがあります。

 子宮収縮

 子宮のエコーをとって、子宮の収縮状況を確認します。

通常だと収縮していないはずの周期に収縮しており、着床ので妨げとなるためその有無の確認です。

子宮のエコーを倍速で動画撮影しながら確認します。撮影中の3分間は撮影台でじっとしています。3分が異様に長く感じられる検査でした。

 銅亜鉛検査

 血液検査です。血中に銅が多すぎると妊娠の妨げになるということから検査されます。

よっぽどの不摂生や偏った食事に心当たりがある方以外は大丈夫なのではないか、と思っていましたが、身体の特性や習慣にもよるようです。

異状があった場合は亜鉛サプリなどを飲んで対処します。

 染色体検査

 夫婦とも行う血液検査です

 いくら受精卵ができたとしても、染色体に異状がある場合、着床しずらく、仮に着床しても流産の原因となります。

 私の場合は化学流産、稽留流産と妊娠反応後のさよならを3回経験していたため、不育症の検査も兼ねて夫婦とも実施しました。

 ERA/ERPeak(着床の窓)

 子宮内膜の組織を採取して検査します。検査の目的は着床に適した時期を知ることです。

 時期がわかることで受精卵を体内に戻す時期を調整し、妊娠確率を上げることを狙っています。これを「着床の窓」と呼んでいて、体外受精で胚移植をしてもなかなかうまくいかない時に検査が検討されます。

 人によって着床受容時期が異なるため、1日、2日のずれでうまくいかないこともあるそうです。そのずれを検査し、体外受精を行う時期を適宜変更することで妊娠確率を上昇を期待するもので、実際に25~30%の上昇率があったという報告もあるそうです。

 検査としては自然周期またはホルモン周期で実際の受精周期を送ります。着床時期を知るものなので、着床期に入った期間で子宮内膜の組織を採取、検査を行います。そのため、この検査期間の妊活は出来ず、1周期見送りとなります。

 ちなみに私は3院目でこの検査をして12時間のずれ、と出ていました。12時間て・・どうやってリズム作るのかしらと思いながら3院目で体外受精をしたもののうまくいかず。

 転院先の新橋夢クリニックさんではERA検査の結果に全く捕われず凍結胚移植を行って妊娠をしています。そのため私の考えとしてはまずは体外受精で胚移植による生産率(妊娠成功率)が高い病院で受診し、その上でうまくいかなければ考えればいい検査かなと思っています。費用も高いですしね・・・・!

 不育症検査

 流産または死産を、連続ではなくても2回以上経験していると「不育症」が疑われます

 着床はするものの、その先育たない、その原因を突き止めるための検査をすることで、対処出来ることに打ち手を打って行きます。

 内容としては前に記載している子宮形態検査、感染症検査、染色体検査も含まれ、体外受精を始める前や病院によっては不妊治療初期の検査で行うケースもあります。

超音波検査(子宮形態検査)

 不妊原因検査に記載した子宮形態検査で行った卵管造影の超音波版の検査です。

 私の場合、卵管造影を行ってから2年経過していたこともあり、不育症の検査の一環として超音波で再度筋腫有無、形状確認を再度確認しました。

抗リン脂質抗体

 血液検査です。リン脂質に対する抗体が増えてしまう異常を確認する検査です。

 抗体が増えると身体がリン脂質に対して反応しすぎて血栓ができやすくなってしまい、流産や妊娠合併症の確率をあげてしまったり、脳梗塞を起こしてしまう原因ともなります。

まとめ

 管理人が受けた不妊治療における検査では、
 唯一、ERA検査が12時間のずれがあった位で、ほぼ異状はありませんでした。

 原因を知りたい!と思って手当たり次第に検査をしてみたものの、全く原因がないため打ち手がなく、採卵→体外受精→陰性→沈む・・をいつまで繰り返すのか・・と、結果として気持ちはかなり追い込まれてしまいました。

 ただ、何も原因がないのであれば、頼みの綱として生産率が一番高い病院で最後の通院をしよう、と思えたきっかけでもありました。

 不妊治療は精神力との勝負でもあるので、何事もまずは生産率の高い病院に通院し、なにがしか原因を把握したいと思うことがあれば、先生と相談しながら、通院先か別病院を並行して通って検査をすると、心理的にも落ち着けるかもしれません。

※生産率の高い病院の探し方はこちらのブログにまとめています。

管理人
NINNIN

妊活の総年数は、途中中断も挟みながら5,6年経験。
アラフォーで本格的に不妊治療を開始。体外受精による胚移植12回、
稽留流産2、3回、流産1回を経て39歳で初産。
仕事との両立に悩みながら時間を調整しつつ、
少しでも妊娠確率を上げるために取り組んだ経験と得た知識をブログとしてまとめています。
また、転職業界で15年以上働き、企業の採用ニーズ、個人の方のキャリアとも向き合ってきた経験から妊活・不妊治療×転職・キャリアでもまとめて行けたらと思います。

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